SFアレルギー
Duneを見ました。
ティモシーシャラメの世界遺産フェイスを大画面で拝みたい下心で観に行きました。
それにしても原作は1965年刊行、日本では三島由紀夫や筒井康隆、それに泣いた赤鬼が刊行されたあたりらしい。
設定に斬新さは無いものの、2021年に映像化して素直に受け入れられるので刊行当時はさぞSF界に新しい風吹いただろうな、と考えながら鑑賞した。
映像美と壮大なセットに圧倒されたものの、
内容は第一部ということで世界観の説明とアトレイデス家の没落しか語られなかったのが惜しい。
ポールがやたら当主の役目を避ける理由も薄ぼんやりで感情移入しにくかった。
ポールは優しい青年、かつ戦争に深い理解があるわけでも人を殺したこともない純朴な子供だったんだろう。無謀さだけは人一倍ある未発達な子供だったという事であろう。
砂漠の民との決闘で子供ではいられなくなり、目付きに鋭い光が宿るティミーの演技は思わず息を呑んだ。美……。
だが映像、というかティミーがどんな画角でも宇宙一映える作りとなっていたので全部許した。ワンカットがそれぞれ全部絵画。CGか?
礼服のティミー、パジャマのティミー、保水スーツのティミー、服という概念がティモシーシャラメに忖度しているのでは?
感想にティミーのことばかりつらつらと書き連ねているが、正直私はSFが苦手だ。
根っからのFラン文系だから科学知識やPC用語に疎い。ロボ系アニメによく出てくる用語は実際に存在しているものなのか、はたまた作者のひらめきなのか判断できない。
後者の作者の完全オリジナル用語も曲者で、予備知識が通用しないので事前に調べなければ話についていけない。Duneも事前に用語を調べず行ったおかげで序盤眠りそうになった。
知識あってこそ楽しめるのが芸術というがどうにもSFは門前払いを食らっているような気がしてならないのだ。
映画に限らずアニメ小説漫画、どの媒体でも雰囲気を重視するせいで初心者はなかなか初めから楽しめないような気がするのだが、私だけだろうか。
勉強が足りないのかなあ。